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イベント設営などで配線コードに足が引っ掛からないように養生テープで仮止めする場面が多くあると思いますが、配線コードへの糊残りお困りではありませんか?
そんな悩みを解決できる専用テープをご紹介します。
目次
養生テープの使用上の注意
養生テープは、イベントや催し物開催の際に欠かせないアイテムとして、現状復帰が容易で糊残りが少ないテープとして認知されています。しかし、貼ってはいけない被着体(相手側)については、あまり知られていないかもしれません。
糊残りが少ないイメージがある養生テープでも、貼る対象によっては糊残りや汚染が発生することがあります。
養生テープとの相性が悪い塩化ビニル
養生テープを貼る際に気をつけてなければならない被着体の一つが配線コードです。配線コードの外側部分を覆っている素材は、絶縁体の役割として塩化ビニル(塩ビ)が使用されています。
塩ビは元々硬い樹脂で可塑剤が添加されて柔らかくなり、成形と加工が容易になります。可塑剤の量によって柔軟性が変わり、配線コードや電源ケーブルなどにも使用されています。
昨今のイベント会場では、安全対策として配線コードを養生テープで仮固定することがよくあります。しかし、直接テープを貼ると塩ビの可塑剤が粘着剤と反応し、粘着剤を柔らかくしようとする現象が起こりやすくなります。
この現象により粘着剤が柔らかくなり、テープを剥がす際に粘着層が割れることがあります。これが糊残りの主な原因として挙げられます。
糊残り問題を解決する専用テープ誕生へのヒント
コード類をテープで止めておきたいが、糊残りが発生しやすい。イベント終了後に毎回、コード類の掃除の必要がある。それはイベントや音響業者の方にとって悩みの種の一つでもありました。
ダイヤテックスでも可塑剤に反応しにくい粘着剤の改良は非常にハードルが高く、気軽に使えるテープとしては困難な状況でした。
この解決策のヒントを提供してくれたのは、とあるイベント業者の方でした。彼らは100mm幅の養生テープに向かい合わせに50mm幅の養生テープを貼り、そのトンネル状のスペースに配線コードを通して使用していました。
養生テープに粘着剤を塗布しない範囲をつくれば、解決するのでは!?
このアイディアから着想を得て、「仮設コード固定用テープ」が誕生しました。 イベント・会場設営・催し物・音響業界に合わせ、黒色と白色の2つをラインナップ
早速、イベント関連の展示会に出展したところ多くの方から反響がありました。
仮設コード固定用テープの特長
- テープを貼った後もコードの位置を調整可能
- テープとコードがくっつかない為、撤収作業時間が短縮
- 撤収作業後のコードについた粘着剤をとる掃除時間がなくなる
これらの3つのメリットがあります。
X(旧:Twitter)でも紹介のたびに大きな反響を呼んだテープです。
発売から5年が経った2023年にテープ表面をマット加工(艶消し)にリニューアル。
より使いやすく目立ちにくい仕様に変更しました。
品 名:仮設コード固定用テープ
品 番:CK-06-BK/CK-06-WH
規格サイズ:100mm幅×20m巻